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2020ドラフト特集

2020最新スカウティングリポート 12球団ドラフト指名予想【パ・リーグ編】

 

「10.26」まで、約1カ月。各球団の編成は全国にアンテナを張り巡らせて、候補者をリストアップする。ここからは最新の指名候補者を予想してみたい。まずはパ・リーグからだ。

西武・手薄な先発陣にプラスとなる補強を


[左・1位指名はこの逸材!!]早川隆久投手/早大/22歳
[右・その他、1位指名候補!]松本隆之介投手/横浜高/18歳


 3連覇を目指す今季だが9月13日現在、首位と9.5ゲーム差の4位と厳しい状況に置かれている。2年連続リーグ最下位だったチーム防御率が今季も4.41と最底辺に位置しているのが大きな原因だ。今井達也ら経験を積んだ若手の成長が期待されたが、それがかなっていない。過去10年、ドラフト1位で投手を9人指名。そのうち7人が大学、社会人出身だったが、今季の戦力状況を見る限り、今秋ドラフトでも投手の指名が必要だろう。最速155キロを誇る左腕・早川隆久(早大)、さらに松本隆之介(横浜高)、山下舜平大(福岡大大濠高)ら高校生も1位候補になるか。右打ちの若手野手も若干手薄。藏田亮太郎(聖望学園高)、元謙太(中京高)ら将来性のある野手も獲得したいところだ。今季からチームは三軍を創設。育成環境を充実させているが、下位の高校生は3、4年後を見据え、ポテンシャル重視で獲得していく。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名



ソフトバンク・最優先すべきは“弱点”を補える選手


[左・1位指名はこの逸材!!]牧秀悟内野手/中大/22歳
[右・その他、1位指名候補!]来田涼斗外野手/明石商高/18歳


 なかなかレギュラーが固定できずにいる二塁に、今季は正遊撃手・今宮健太をケガで欠いている現状がある。となれば、ドラフトでもこのウィークポイントを補える選手を最優先で獲得すべきか。以前からマークしてきた牧秀悟(中大)は本職の遊撃に加え、二塁もこなせる守備力を持つ。また、逆方向へも鋭い打球を飛ばすことのできる右打者という点も魅力的だ。来田涼斗(明石商高)は、ズバリ柳田悠岐の後継者候補。非凡な打撃センスあふれる伸びしろ十分なスラッガーを、未来の主軸として育てていきたい。ただ、ここ数年、中継ぎ陣を筆頭に投手陣の入れ替わりが激しいチーム状況を考えると、上位指名を投手にシフトする可能性も。コントロールを高評価している村上頌樹(東洋大)や、地元出身の山下舜平大(福岡大大濠高)ら、即戦力候補から将来性豊かな逸材まで幅広くリストアップして絞っていく。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名



楽天・即戦力に好素材も将来性を優先するか


[左・1位指名はこの逸材!!]中森俊介投手/明石商高/18歳
[右・その他、1位指名候補!]森博人投手/日体大/22歳


 過去3年のドラフトでは1巡目の指名でいずれも高校生を指名も抽選で敗れ、即戦力の大学生、社会人を指名した。その流れでいけば1位指名は高校生が有力であり、補強ポイントは左右問わず投手。今ドラフトの目玉となりそうな最速151キロ右腕・中森俊介(明石商高)が有力候補となる。ただし、2018年1位の藤平尚真ら、高卒投手が伸び悩んでいるチーム事情もある。即戦力と考えれば、木澤尚文(慶大)、森博人(日体大)という両右腕もリストに入ってくる。特に森は右サイドハンドとチームにいないタイプ。左腕では、将来的な先発ローテの柱としても期待できる早川隆久(早大)。上記3人はいずれも最速155キロの速球派という魅力がある。野手では、次代を担う右の大砲として西川僚祐(東海大相模高)。即戦力では、アマチュア屈指の飛距離を誇る右のスラッガー・今川優馬(JFE東日本)にも熱視線を送る。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名



ロッテ・補強ポイントは左腕!上位候補は13人


[左・1位指名はこの逸材!!]早川隆久投手/早大/22歳
[右・その他、1位指名候補!]下慎之介投手/健大高崎高/18歳


 狙いを定めつつある。9月9日にスカウト会議を行い、高校生を中心に115人をリストアップ。松本尚樹球団本部長は「例年より(115人は)少ないのかなと思う」としつつ、上位候補も13人を挙げているという。その中には地元・千葉出身の早川隆久(早大)の名も「もちろん(上位候補に)入っている」(松本球団本部長)。小島和哉中村稔弥の先発に、救援左腕もコマ不足とあって今秋の大きな補強ポイントは明確。近年は高校生中心の指名を展開しているとあって、下慎之介(健大高崎高)らを含めた高校生左腕の可能性もあるが、即戦力を求めるなら岡田和馬(JR西日本)らの社会人左腕も選択肢に入ってきそうだ。一方、指名可能となった田澤純一(BCL/武蔵)に対しては「115人の中には入っていない。可能性はゼロではないけれど……」と、指名候補リストから外れているものの、指名の可能性も残している。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名



日本ハム・競合必至でも関係なしポスト・西川遥輝に照準


[左・1位指名はこの逸材!!]佐藤輝明内・外野手/近大/21歳
[右・その他、1位指名候補!]中森俊介投手/明石商高/18歳


 ドラフトに臨むスタンスとして「その年のNo.1選手」を1位指名することに変わりはない。だが、今年はどの観点で見極めるかが、1位入札の決め手になりそうだ。9月7日に都内で行われたスカウト会議を行い、高校生は約50人、大学・社会人は約50人をリストアップした。現チームのキャプテンを務める西川遥輝、さらにはエース・有原航平が早ければ今オフにもポスティングでのメジャー挑戦を熱望していることを公言しているだけに、その後釜が補強ポイントであるのは間違いない。中でも佐藤輝明(近大)はスピードがあり、パワーもある。内野も外野も守れて身体能力も高く、まさにうってつけの選手。投手は中森俊介(明石商)が現時点の筆頭候補。「その年のNo.1」という視点なら高校生右腕に舵を切る可能性もある。またハズレ1位候補として、地元の155キロ右腕の伊藤大海(苫小牧駒大)もマークしていく。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名



オリックス・補強ポイントは明確強打の三塁手を狙う


[左・1位指名はこの逸材!!]佐藤輝明内・外野手/近大/21歳
[右・その他、1位指名候補!]小深田大地内野手/履正社高/18歳


 昨秋のドラフトでは1巡目第1回入札で東邦高の石川昂弥を指名。抽選で敗れて獲得できず、今季も三塁のレギュラーが定まらないとあって、三塁手が最大の補強ポイントになるだろう。その中で熱視線を注ぐのが佐藤輝明(近大)だ。攻守走そろう上にパンチ力もあり、地元・関西出身と、実力・話題ともに申し分ない逸材。ただ近年、チームは育成方針を掲げて高卒の指名に比重を置いている。となれば、小深田大地(履正社高)や西野力矢(大阪桐蔭高)を指名する可能性も。“三塁手”をターゲットにしつつ、求めるのは即戦力か、それとも育成か。チーム方針次第で1位指名は変わってくるだろう。注目される中森俊介(明石商)もリストアップされている模様だが、若い右腕がチームに多数いるため指名は見送る可能性大。10月4日に入団テストの開催も発表しており、投手を含め“素材型”を発掘していくことになる。

○は抽選の結果、交渉権獲得、×は外れ、☆は第1回入札単独指名


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