打つだけではない。187センチ92キロという立派な体格だが、身のこなしも軽く、大型三塁手として注目される。遠投100メートルで外野経験もあり、選択肢の幅は広がる。2020年ドラフトにおける野手No.1の評価は不動だ。 取材・文=小中翔太 写真=佐藤真一 
何と言っても、豪快なフルスイングが代名詞。パワフルな振りから、規格外の飛距離が生まれる
アマチュアNo.1スラッガーの最後のシーズンが幕を開けた。
NPB全12球団のスカウトが見つめる中、ドラフト1位候補の近大・
佐藤輝明は同大との開幕戦で4打数1安打。無安打で迎えた第4打席に、三塁手が三遊間を守るなど野手を全体的に右に寄せた“佐藤シフト”の逆を突くライナーを左方向へ。レフト線を破る二塁打となった。チームが初戦を落としたこともあり、試合後は「反省点がいっぱいあったので、明日はフォームなどを修正してしっかり打ちたい」と笑顔はなかった。
ネット裏のスカウトは極端な話、結果は求めていない。大型三塁手が元気にプレーしている事実と、そのプレー内容を最終確認しているのだ。規格外の飛距離に、俊敏な守備、そして50メートル走6秒0と魅力が詰まる。
巨人・
渡辺政仁スカウトは言う。
「守れるし、走れるし、1年生のころは外野手をやっていて、まだまだやな、と思っていましたけど、サードになって、体が大きいのに動けている。今日は力んで始動が遅れていますけど、評価は変わらない」
広島・
鞘師智也スカウトも話す・・・
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