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有力プレーヤーCLOSE UP 甲子園不出場組

古谷将也(成田高・捕手) 寄り添える馬力型司令塔 「これから一生を通して、恩返しをしていきたい」

 

ドラフト候補は全国舞台に立った有力選手ばかりとは限らない。高校生なら、夏の全国選手権が中止となり、センバツ出場校が夏に交流試合を行ったのみという今年においてはなおさら、甲子園に縁がなかった選手の中に逸材が埋もれている可能性は高い。ここからは、甲子園不出場組の中から、ドラフト候補に浮上してきた高校生3選手を紹介する。
取材・文=高木遊 写真=中島奈津子

2学年上の日本ハム・田宮の影響を受け、1年秋以降は先輩の後を継ぎ、伝統校の本塁を死守してきた


 高校通算25本塁打で二塁送球は2秒を切る強肩強打に加え「捕手として、ではなく、足が速いですよ」と、あるNPBスカウトが評す俊足(50メートル走6秒0)も武器。1年秋から正捕手と中軸を務めて以降、4季連続8強以上(4強1回)に導いた統率力もある。多くの魅力を兼ね備えた司令塔として、注目を集める。

 中学時代から関東圏では評判の捕手だった。香取シニアに所属し、3年時にリトルシニア日本代表でプレーし、全米選手権で優勝を飾った。あらゆる高校からの誘いはあったが、文武両道でありながらNPBにも岩舘学(元巨人、日本ハム内野手/現日本ハムプロスカウト)、齋藤俊介(DeNA投手)、唐川侑己(ロッテ投手)らを輩出していた成田高に進学。入学当初から「高卒でプロに行きたい」という野望を持っていた。

 そこに、さらに火をつける存在となったのが・・・

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