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有力プレーヤーCLOSE UP 大学生編

伊藤大海(苫小牧駒大・投手) 北の剛腕「火の玉ストレート」の後継者 「いい意味で道を踏み外したことが、今につながっていると思う」

 

新型コロナウイルスの影響で、今春の大学野球リーグ戦は東京六大学を除き、25連盟は中止となった。ようやく訪れた秋。ドラフト直前、最後のアピールの場で、北海道の最速155キロ右腕も、懸命に腕を振る。
取材・文=依田真衣子 写真=高原由佳

ストレートの最速は155キロ。同じ腕の振りから投じられる変化球のコントロールも抜群だ


 目標としているのは、今季限りでの現役引退を表明した藤川球児(阪神)だ。「回転数が多くて伸び上がってくる、分かっていても打てないストレートが投げたい」。そう語る“23歳”のドラフト候補右腕・伊藤大海は、ストレートの軌道からわずかな変化量でバットに空を斬らせるカットボール、タテ・ヨコのスライダー、本塁手前で鋭く落ちるスプリットといった、6種類の変化球も自在に操る。

 駒大苫小牧高2年春には甲子園のマウンドに上がり、卒業後は系列校である東都大学リーグの名門・駒大に進学。1年の春から背番号をもらい、リーグ戦(二部)のマウンドに上がった。順風満帆に映る野球人生。しかし・・・

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