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有力プレーヤーCLOSE UP 甲子園不出場組

二俣翔一(磐田東高・捕手) 足元見つめ、指名を待つ強肩キャッチャー「今は、自分の課題に取り組むことが大事」

 

すでに現時点で二塁送球のベストタイム1秒79の強肩が武器。広い視野を持った司令塔になることを目指す[取材・文=藤本泰祐 写真=橋田ダワー]


 その腕から放たれたボールは、糸を引くような弾道で飛んでいく。低く、そして強く。二塁送球のベストタイムは1秒79。磐田東高・二俣翔一は、「一番のアピールポイントは、肩です」と言い切る強肩捕手だ。

 ほれぼれするような送球は、二塁に投げるときだけではない。二俣はキャッチボールの1球目から同じような弾道を描くボールを投げる。

 高校で野球経験があり、キャッチャーだったという父・豪良さんと幼稚園のころからやっていたキャッチボール。豪良さんは肩を痛め高校で野球をやめることになったが、受け継がれた素質と、「低く、強く」を意識したキャッチボールを重ねてきたことが、二俣の強肩の素地となった。

 中学時代(小笠浜岡シニア)までは、キャッチャーを中心にピッチャー、ショート、サードとさまざまなポジションを経験した。「実は、中学時代に見に行った試合では・・・

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