ときに自分を見失いながらも、成長を示している。15年ぶりのリーグ優勝を目指すロッテの四番に座り、奮闘を続ける高卒3年目の21歳。パ・リーグの新人王レースは、Vへの使者となり得るこの男が最有力候補だ。原点を思い出し、奮闘するバットマンがペナント&新人王レースを熱くする。 取材・構成=鶴田成秀 写真=高塩隆、BBM ※成績は9月17日時点 重圧があるから得られる充実感
初の開幕一軍を勝ち取った今季。だが、打率1割台と不振にあえいだ。そんな中で井口資仁監督が四番に抜てきすると、期待に応えるべく自らを奮い立たせた。一軍で、四番として戦える──。そんな充実感が成長を呼んでいる。 ──シーズンも後半戦に入りました。
安田 初めて一軍の舞台で長くプレーしているので充実感もあって、やりがいがすごくある。もちろん責任も感じながらですが、とにかく、やりがいを感じています。
──7月21日からは四番起用が続いていますが、重圧より“やりがい”が強いですか。
安田「オレが四番バッターだ」と言い切れるほどの実力はまだないので、プレッシャーを感じないようにしているんです。ただ、チャンスで多く打席が回ってくる打順。打撃にしても、守備にしても勝敗にかかわる部分が大きいので、責任感はあります。でも、それも含めてやりがいという感じなんです。プロ野球選手を夢見て小さいころから野球をしてきた中で、ここ(一軍)でプレーできている。楽しさと言ったらちょっと違うかもしれないですけど“やりがい”を強く感じているんです。
──四番起用を伝えられたときから、その気持ちは変わらず?
安田 いや、四番で出ると知ったのは・・・
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