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史上最強の監督は誰だ?

現指揮官の監督力CHECK ソフトバンク・工藤公康

 

特集第3章は現在の指揮官たちの采配がテーマ。タイプ、構想の実現力をチェックするとともに、来季、さらにその先を占っていこう。
※記録、情報は10月11日現在。総合力は5点満点

[2015-]


大胆采配に勝負どころ見逃さぬ鋭さ


総合力=4
監督タイプ=勝負師型

 プロ野球での指導経験のない中で、いきなり監督としてチームを率いることとなったが、就任以降、リーグ優勝2回、日本一4回。勝率が5割を切った年はなく、勝利への執念は現役時代と変わらない。試合に臨む姿勢としては、実にシンプルな考えを持つ。1試合1試合、目の前の試合に集中し、まずは「カードを勝ち越し」を目指す。

 投手出身監督らしく、投手陣、特に勝ちパターンを担うリリーフ陣への信頼は厚い。多少打ち込まれても「いいときもあれば、悪いときもある」と責めたりせず、入れ替えもほとんどない。一方で、攻撃面に関しては柔軟性を見せる。特に今季は、これまでなるべく固定していたクリーンアップも流動的に。打線の核となる四番は10月11日現在、9選手が起用された。

 また、一番の特徴であり、魅力とも言えるのが、短期決戦で見せる大胆な采配だ。2017年にはケガから電撃復帰の柳田悠岐を一番に据えたり、18、19年には松田宣浩内川聖一らレギュラーであっても状況次第ではスタメンから外すことも。投手陣も早めの継投はもちろん、第2先発といったシーズン中とは違ったポジションで起用するケースも見られた。決して勝負どころを逃さない“鋭さ”で、圧倒的な強さを誇る。

 就任直後から選手とのコミュニケーションを第一に考えている指揮官。そのうえで「自分の意志はしっかり伝える」「怒っているときは怒る」「うれしいときは喜ぶ」。チーム1とも言われるほどベンチ内での喜怒哀楽をあらわにする姿も目立つが、それだけ熱い気持ちで選手とともに戦っている。

2021年はどうなる?→【留任】優勝、日本一を逃した場合は……


 3年契約最終年だった昨季、日本一の歓喜からおよそ3時間半後に契約更新が発表された。期間は新たに2年。2年連続でリーグ優勝を逃した時点で進退問題が出ていたものの、3年連続日本一という手腕が評価されたのだろう。更新にあたって求められているのはV奪回からの日本一で、指揮官自身もそのことはよく分かっている。それゆえに、いくら2021年までの契約とはいえ、至上命題を逃したときにどうなるか。責任をとる可能性もゼロではない。

編集部が選ぶ近未来監督候補・城島健司


ソフトバンク会長付特別アドバイザー/44歳


王イズム継承には最適任者

 2012年に現役を引退後は野球界から一線を引き、大好きな釣りで生きていた男が今年、古巣に戻ってきた。王貞治会長たっての願いを聞き入れ、このために新設された「会長付特別アドバイザー」として、ついに重い腰を上げたのだが、いざ現場復帰すると野球への愛はそのまま。春季キャンプでは選手たちとも積極的にコミュニケーションを取り、助言を送る場面も見られた。王監督の下、扇の要として強いホークスを築き上げてきただけに、指揮官としての王イズム継承を望む。

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