大きな期待を寄せられるのは、何もドライチだけではない。2位指名以降の選手たちも、チームの未来を担う新たな戦力だ。そんな逸材の中から、5選手にクローズアップ。“ドライチ超え”の可能性も十分だ。 日本ハム2位・五十幡亮汰&DeNA2位・牧秀悟 ライバル心はプロでも
先に名前を呼ばれたのは、
五十幡亮汰だった。「ちょっと焦りました」と
牧秀悟は言う。五十幡も「一緒に喜びたかったので、早く牧の名前が呼ばれないかなあと思いました」と、牧を気遣った。
待ち時間は、そう長くはなかった。
広島が天理大・
森浦大輔を、
楽天が法大・
高田孝一を指名したのち、
DeNA2巡目・牧の名前が呼ばれ、2人の笑顔がこぼれた。
五十幡は一塁到達タイム常時4秒を切る韋駄天。中3の夏、陸上競技の全国大会では100メートル、200メートル走でサニブラウン・ハキームに勝って2冠を獲得したのは有名な話だ。
牧は広角に強い打球を運べる右打ちの強打者として期待される。3年夏には侍ジャパン大学代表の四番を打ち、日米大学野球では優勝に大きく貢献した。
大学では2人とも1年春のリーグ戦からレギュラーとして出場してきた。2年のときには、チームは春秋連続で最下位に沈み、苦しい入れ替え戦を一緒に戦い抜いた。3年秋には、牧は最高殊勲選手に選ばれる活躍、五十幡も自己最多の9盗塁をマークするなどの活躍でリーグ優勝に大きく貢献した。
プライベートでは仲の良い2人だが、グラウンドの上ではお互いを強く意識し合う。牧が「五十幡は自分にないスピードを持っている。バッティングでは負けるわけにはいかない」とライバル意識を見せれば、・・・
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