4球団の競合の末に地元球団の阪神へ。近大のマスコット『KINDAI BIG BLUE』[写真右]も祝福した
地元で見せる抜群のパンチ力
ドラフト前日までに
巨人、
ソフトバンク、
オリックスの3球団が1位指名を公言。最終的には阪神を加えた4球団が入札した。最初の入札で名前の挙がった野手は
佐藤輝明ただ一人。アマチュアNo.1スラッガーとの前評判に違わぬ高い評判を受けた。佐藤は抽選の最中も、阪神の
矢野燿大監督がガッツポーズをした場面でも表情を変えず。腹の中で決意はすでに固まっていた。
「どこの球団に行っても、その球団で頑張ろうと思ってました。地元の球団なので、身近な球団で良かったと思います」
最大の魅力は日本人離れした圧倒的なパワー。近大の練習グラウンドは両翼100メートルの広さがあり、外野には高さ15メートルのネットが張られているが、佐藤の打球はその上をやすやすと越える。打球が近隣の民家に飛び込み危険なため、この場所での打撃練習が禁止となった。
リーグ戦では、ここぞの場面で勝負強さを発揮。近大にとって最終節となる関大1回戦、負ければ優勝争いから大きく後退する試合は延長戦へ突入。6対6で迎えた11回、タイブレークの走者を2人置いて、佐藤は滞空時間の長い一発を右翼席に運ぶ。試合を決める劇的な3ランは、リーグ通算14本目のアーチ。新型コロナウイルスの影響で春季リーグ戦が中止となり1季少ないにもかかわらず・・・
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