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NIPPON SERIES V4 SPECIAL INTERVIEW

ソフトバンク・中村晃インタビュー 短期決戦は“別人” 「終わってしまえば、数字なんて誰も覚えていない。印象に残る1本を打ったほうがいい」

 

日本シリーズでも揺らがなかったソフトバンクの強さ。常に勝利を追い求めるチームの中心には、選手会長・中村晃がいた。日本シリーズでは優秀選手賞を獲得。2020年シーズンを、仲間とともに最高の形で締めくくった。
取材・構成=菅原梨恵 写真=小山真司、桜井ひとし

日本シリーズ第3戦(11月24日、PayPayドーム)。味方打線が相手先発・サンチェスを打ち崩せずにいる中、3回に先制の2ラン。7回にも適時打を放ち3打点と、日本一へ王手となる1勝に貢献した


打席ごとの切り替え


 巨人を相手に2年連続となる4連勝で、4年連続の日本一を決めた。攻撃陣が26得点を奪い、投手陣が4失点に抑える、まさに投打がかみ合った戦いぶり。巨人を圧倒した攻撃陣の中で、中村晃は5安打、1本塁打、4打点、打率.333。成績以上に光ったのが勝負強さだ。ここ一番での一打が、チームを勝利に、日本一に導いた。

──今年はあらためてホークスの強さを感じる日本シリーズとなりました。

中村晃 勢いもありましたし、チームの雰囲気もすごくよかったです。試合に関しても、4試合ともいい展開に持っていけた。ホークスらしい戦いができたと思います。

──日本シリーズに向けて、緊張感などはありましたか。

中村晃 特には。本当にいつもどおり。むしろ、『日本一』という目標に向かって、ポストシーズンからさらに一つになっていた感じはありましたね。

──チームにとって1つ目の目標だった『リーグ優勝』を達成して、『日本一』へとシフトしていったわけですね。

中村晃 4年連続というのがありましたし、絶対達成したいとみんなが思っていたはずです。みんなが同じ方向を向いてできたのかなと思います。

──ご自身はロッテとのクライマックスシリーズ(CS)でのいい状態をキープしたまま入れたのでしょうか。

中村晃 どうしても1日1日、状態は変わってしまうので、難しい部分はあったんですが、それでもいざ始まってみたらうまくできたかなとは思います。

──日本シリーズに向けてはどのような準備を?

中村晃 CSで状態がよかったのでその確認と、あとは・・・

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