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2020年プロ野球ペナントレース総括

公式戦出場全選手レコード付き 阪神・2020年ペナントレース総括 投手陣は安定感抜群。打線は大山の覚醒で活性化も3年連続最多失策で無念2位

 

同級生で一番の近本[右]が2年連続盗塁王、四番・大山[左]がチーム2冠で、打線をけん引した


投手力 PITCHING REVIEW


 2020年も投手陣が1年間安定していたシーズンだった。19年は12球団トップの防御率を誇ったが、20年は3.35と12球団では3位。セ・リーグにおいては巨人に次ぐ2位だった。要因として、先発、中継ぎ、抑えの軸が開幕早々に決まったことが大きい。

 先発はエースの西勇輝が11勝5敗で防御率でのタイトル争いをするなど1年間先発ローテを守り安定感抜群だった。そこに秋山拓巳が17年以来の2ケタ勝利となる11勝3敗を挙げた。今季は7勝(9敗)に終わった青柳晃洋を含めた右腕の3人が1年間先発ローテーションを守ったことで、計算できる戦いができた。

 中継ぎ陣はやや苦戦した印象だ。19年は守屋功輝島本浩也の若手がブレークしたが、この2人が故障で戦線離脱。岩崎優も開幕当初はケガの影響もありピリッとしなかった。ここに矢野耀大監督が馬場皐輔藤浪晋太郎などを抜てきするなどし、7、8回に調子のいい投手を当て込んだのがはまった。

 この起用法が功を奏したのも、すべてはクローザーのスアレスが安定していたからだ。開幕当初は藤川球児が務めていたが、調整不良などもあり、セットアッパーのスアレスがその場を預かった。そのスアレスは25セーブでセーブ王を獲得する活躍を見せた。

攻撃力 HITTING REVIEW


 120試合で本塁打数110と・・・

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