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2020年プロ野球ペナントレース総括

公式戦出場全選手レコード付き 巨人・2020年ペナントレース総括 リーグ最少失点&防御率中軸も機能して最多得点。投打噛み合う独走2連覇

 

打率こそ.275も、本塁打、打点の2冠に輝いた岡本和真


投手力 PITCHING REVIEW


 チーム防御率3.34、421失点はともにリーグ最少で、優勝チームにふさわしい成績だった。

 特筆すべきはエース・菅野智之だろう。開幕戦に勝利して別所毅彦斎藤雅樹といった巨人を代表する歴代エースが持つ開幕戦4勝に並んで幕を開けると(球団6000勝目の節目の勝利でもあった)、ここから10月6日のDeNA戦(東京ドーム)まで無傷の13連勝を飾る。これは楽天時代の岩隈久志(巨人。2020年限りで引退)の持っていたNPB記録を更新するもので、この日の勝利で平成生まれの投手としては初の100勝目も手にした。最終的に14勝2敗の貯金12。最多勝、最高勝率のタイトルも手にし、リーグ2連覇へけん引した。12月8日にポスティングを申請してMLB移籍を目指しており、その去就が注目される。

 菅野以外の先発投手陣では、高卒2年目だった戸郷翔佂が2ケタにわずかに届かずも、9勝と大健闘で広島森下暢仁と新人王レースを繰り広げた。これに新助っ人のA・サンチェスが8勝と続くが、4番手以降は10人が先発のマウンドに立つなど確立には苦しんだ。

 苦しい台所事情をカバーしたのが質量充実のリリーフ陣で、特に勝利の方程式を担った楽天から途中加入の高梨雄平(1.93)、中川皓太(1.00)は防御率1点台の安定感。ほかにも鍵谷陽平(46試合)、大江竜聖(43試合)が40試合以上に登板し、タフに勝利をつないだ。

攻撃力 HITTING REVIEW


 リーグトップの532得点(12球団でも2位)を稼ぎ出した・・・

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