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新指揮官インタビュー 2021年番長の誓い

DeNA・三浦大輔監督インタビュー 「ヨコハマに歓喜を」 「言葉で『結束』と言うの簡単かもしれないけれど、本当の意味で結束できるかどうか」

 

横浜一筋25年、通算172勝を挙げてユニフォームを脱いだ。現場復帰後は、投手コーチ、ファーム監督を経て、ついに指揮官となる。大洋、横浜、DeNAと球団の歴史とともに歩き、チームの隅々まで知る男は、2021年、どんな采配を振るうのか。「ハマの番長」の決意表明を聞こう。
取材・構成=滝川和臣 写真=BBM

横浜の街をバックに健闘を誓う。トレードマークのリーゼントは健在だ[写真=(c)YDB]


監督就任までの準備期間


──監督就任、おめでとうございます。ベイスターズファンの期待は大きいです。熱は感じていますか?

三浦 ありがとうございます。就任が決まった直後はブログに書き込まれるコメントの数もすごかったですし、会う人、会う人に声を掛けてもらっています。うれしい気持ちと同時に責任感もありますね。

──就任会見での「ファンの方と一緒に感動して、喜びたい」という言葉が印象的でした。

三浦 グラウンドでプレーするのは選手ですが、応援してくれるファンの方も含めて、チームとして一緒に戦っていると思えば、もっと力が出るし、強くなれると思っています。スタンドからの声援は選手の背中を押してくれる。一体感を持って戦いたいなと思っています。

──引退後、球団のアドバイザーとして海外に視察に行ったり、経営者の方と会ったりされていました。当時から監督という目標が頭にあったのでしょうか。

三浦 現役で25年間プレーヤーとしてやってきましたが、引退後は野球界にとどまらず、別の競技や異業種の方と交流することで違う視点から野球を見てみたかったというのが一番の理由です。日本の野球だけではなく、アメリカのベースボールも含めて、見て、感じて、いろんな人の話を聞いて自分の視野を広げることで、「三浦大輔」という人間を成長させる必要を強く感じていたんです。当然、根っこの部分には指導者になりたいという思いがありました。

──三原一晃球団代表は「ベイスターズらしさを理解している方」と表現していましたが、ベイスターズらしさをどう考えていますか。

三浦 ファンの方と一緒に戦っていくことです。選手が結果を出すために必死でプレーするのは当たり前のことです。それにプラスして、ファンの方にどれだけ喜んでもらえるか。それに尽きると思っています。「ベイスターズは楽しそうだね」と感じてもらえるような明るいチームですね。

──理想とする監督像、影響を受けた指揮官などはいますか。

三浦 入団したときの須藤(須藤豊)監督に始まり、ラミレス監督まですべての監督の影響を受けています。自分自身も10代のころと、30代、40代では監督との接し方、見る目も変わってきましたし、1人の名前を挙げるのは難しいですね。すべての監督のいい部分を“いいとこ取り”で自分の中に吸収して、生かしていければ。自分らしくですね。

──チームづくりでテーマに置くのが「結束」。この言葉を選んだ理由は。

三浦 2020年はファームで監督をやらせてもらいましたが、選手だけではなく、スタッフ、裏方が一丸となって戦った。そうした雰囲気を継続していきたいです。言葉で「結束」と言うの簡単かもしれないけれど・・・

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