日本シリーズ終了から約1カ月がたち、早くも2021年シーズンを待ちわびているファンも多い。新シーズン、リーグ連覇&5年連続の日本一を目指すソフトバンクから、新春を彩る先発右腕対談をお届けしよう。ともに最多勝をはじめ複数タイトルを獲得した仲良しコンビが、2020年シーズンを振り返った。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM ケガなくは加点要素
2020年シーズン、石川柊太と千賀滉大はともに先発ローテの柱としてチームに計22個もの勝利をもたらした。日本シリーズでも千賀が第1戦、石川が第2戦に先発して勝利投手に。日本一に弾みをつける好投だった。チームに欠かせない2投手は石川が1学年上ではあるものの、普段から仲良し。対談も終始、和やかムード。絶妙なリズムで掛け合いを見せた。 ──20年シーズンを自己採点すると、お互い何点になりますか。
石川 68点ぐらいですかね。
千賀 僕は70点ぐらい。柊太さんはとりあえず(1年間)投げられたから100点でしょ。
石川 算定にあたっては、減点法だからね。
千賀 どおりで細かいわけだ! 2点が気になりますね。
石川 自分の中での100点は、イメージしているものがすべてクリアできたとき。そこから減点していって、70点だと何か高いかなというところでの68点。
千賀 どうなったら100点なの?
石川 まず結果として、20年だったら150イニング、防御率1.70、奪三振200……。
千賀 200!?
石川 いや、180。勝利数15、負け5とか、かな
千賀 それ、143試合のシーズンでも結構すごい成績のような気が。
石川 これがベスト。完投、完封も10ぐらいあって。
千賀 要は文句なしで沢村賞を獲れるくらいってことでしょ?
石川 そうだね。そしたら間違いなく100点って言っていいでしょ。プラス、1年間、基本的にはクオリティースタート(先発投手が6イニング以上を自責点3点以内に抑えること)、いやハイクオリティー(同7イニング以上を自責点2点以下に抑えること)。なおかつ、投球スタイルも球速も160キロに近い真っすぐに、変化球どれでも三振が取れます。これが100点だと思ってる。
千賀 そこからマイナスしていっての68点ってわけですね。
石川 そうなると、68点でも高いくらいだな(笑)。
千賀 44点ぐらい?(笑)
石川 そうそう。でもまあ、20年は1年間一軍にいたっていうので、プラス24点。
千賀 そこは大きいよね。
石川 でも後半戦、失速したからね。そこはまだまだだなと思うよ。千賀は70点だけど、その理由は?
千賀 僕も柊太さんと似てますね。まだまだだなと思う部分があって、本当に本当の自己採点を言ったら・・・
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