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2021プロ・アマ球界大展望 独立リーグ編

2021独立リーグ展望 『ウィズコロナ』を掲げ、新しい運営スタイル確立へ

 

コロナ禍の大きな影響を受けた独立リーグ。それでも、なんとかシーズンを成立させた。来るべき2021年はBCリーグ、四国ILにとってどんなシーズンになるのだろうか。
文=岡田浩人(BCリーグ)、高田博史(四国アイランドリーグplus)

BCL参入初年度にしてチャンピオンに上り詰めた神奈川/写真=神奈川フューチャードリームス


【BCリーグ】さらなるファン獲得へ


 ルートインBCL(ベースボール・チャレンジ・リーグ)の2021年シーズンは前年と同じ12球団によるリーグ戦が行われる。地区割りはまだ発表されていないが、20年は東地区、中地区、西地区の3地区制で、隣接県チーム同士が40試合を戦うという新型コロナ禍による変則的なリーグ戦を実施せざるを得なかった。21年もコロナの影響を考慮しながら、地区割りや日程を組まざるを得ないものと推察される。

 20年は参入初年度の神奈川が初優勝を飾った。鈴木尚典監督(元横浜)の下、リーグ戦を戦う中で投打ともに力の伸びが著しかった。シーズン終了後も補強に力を入れ、目指す2連覇へ突き進んでいる。準優勝に終わったが信濃も2年連続でリーグチャンピオンシップのファイナルまで勝ち進んだ。柳沢裕一監督(元巨人ほか)の3年目の続投も決まっている。この2チームに対抗する力があるのが栃木。昨季は川崎宗則西岡剛の二遊間が実現し話題となったが、寺内崇幸監督(元巨人)ら指導者の力もあり戦力は充実している。

 昨秋のNPBドラフト会議ではBCLから5選手が育成指名を受けた。大卒1年で栃木から楽天入りを決めた投手の石田駿(九産大)や、地元の高校を出て信濃に入団し2年目でヤクルト入りを果たした内野手の赤羽由紘(ウェルネス筑北高)ら、高校、大学時代に無名でもBCLで着実に力を伸ばした結果の指名で、リーグの存在価値を高める結果となった。21年シーズンもまだ見ぬ潜在能力を持った選手の登場が期待される。一方、リーグ創設初年度の07年からプレーを続ける新潟の稲葉大樹(城西大)は・・・

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