契約更改は基本的に球団と選手の問題だ。しかし保留者が相次いだことを受けて、選手会が球団に抗議文を送り付け、それを報道各社に公表する異例の事態となった。契約更改の席で一体、何が起きていたのか。 写真=榎本郁也 無観客、あるいは制限付きの入場者数で昨年は球団にとって大幅な収入減のシーズンとなった。それは選手も理解しているが……
崩れた信頼関係
中日の契約更改交渉が思わぬ形で注目を集めた。昨年11月26日からスタートした交渉では2日間で正捕手最右翼に躍り出た
木下拓哉、先発としてチーム2位の8勝を挙げた
福谷浩司、勝ちパターンのリリーフとして最優秀中継ぎのタイトルを獲得した
福敬登の3人が保留した。
木下は2時間以上の交渉の末、「自分にとってはこれだけ試合に出たのもチームがAクラスに入ったのも初めて。初めてのことが重なったので、もう一度、家でじっくり考えさせてください」と説明。さらに福谷、福は他球団の契約更改の状況を見た上で考えたいとしていた。
一方で加藤宏幸球団代表は木下の保留理由を「金額です」とした上で「今年については査定を基に出した金額をこれっぽっちも譲るつもりはない」と話している。さらに・・・
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