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“ミスターレオ”20年目の独白

西武・栗山巧インタビュー “2000”への距離感 「足下をしっかり見つめて1本1本を積み重ねていく」

 

生え抜き初の2000安打へ――。2021シーズン、20年目を迎えた栗山巧に史上54人目の大記録達成の期待がかかる。残り74安打。近くでもあり、遠くでもある数字だが背番号1はしっかりと距離感を保っている。
取材・構成=小林光男 写真=湯浅芳昭


考え方がより明確になった


 2002年、育英高からドラフト4巡目で西武に入団して20年目。野球を愛する気持ちは増すばかりだ。1本の安打を放つために、バットを振り込み、最大限の準備を重ねる。20年目を迎えても、その姿勢は変わらない。

 今年で38歳になりますけど、特に年齢を意識することはありません。野球をプレーする上ではベテラン、若手はあまり関係ないじゃないですか。ただ、体調面はしっかり気をつけて。やっぱり駆け出しのころと違う調整はしていかないといけない。今年のキャンプ第1クールでは別隊で打撃練習をさせてもらいました。そういう配慮をしていただいたら、一人前かな、と(笑)。

 とにかく、ここ数年そうですけど、自分の体と相談しながら。やっぱり、無理するときと、しないときの判断は自分にしかできません。そこの感覚を研ぎ澄ませて、いいジャッジをしていくようには心掛けています。だけど、これは正解が分からない。例えば昨年にしても実はもっと追い込めたかもしれない。ただ、昨年の成績にしても、もっと結果を残せたのではないかと思うときもありますけど、そこは追いかけ過ぎないように。しんどくなってしまいますからね。

 考え方の面では・・・

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