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期待度MAX!2021年の108人

田中将大・佐々木朗希 平成の怪物と令和の怪物

 

もうすぐ、2021年シーズンが始まる。現時点では、すべての選手に何かものすごいことをやってのける可能性があり、また、期待を完全に裏切る可能性もある。すべてが未知で、だからこそ面白い。今回は幾つかにテーマを分け、編集部選りすぐりの108人を紹介する。来るシーズン、彼らに刮目(かつもく)せよ!
※情報は2月28日現在。年齢は21年の満年齢

田中将大 伝説は続くのか


楽天/投手・33歳[写真=高原由佳]


 今回は、2021年の2つの大きなテーマをプロローグとして書いていく。まずは「怪物」の継承だ。「怪童」という言葉がルーツと言っていいだろう。球界では、高松一高で活躍し、1952年西鉄入りした強打者・中西太が元祖だ。のち浪商高で2年生エースにして夏の甲子園を制した快速球投手・尾崎行雄(のち東映)の異名ともなっている。

 球界で「怪物」という形容が野球選手につけられたのは、60年代、ホームランモンスター、巨人王貞治からだったようだが、その異名を定着させたのは、作新学院高時代の江川卓だ(71〜73年)。特に1、2年生、甲子園には出ていないが、投げればノーヒッターの驚異的なパフォーマンスに幻想が膨らみ、大きな耳が人気漫画「怪物くん」と似ていたことも広がるきっかけとなった。

 その後は、江川のインパクトが強過ぎたのもあってか定着した選手はいない。再び流行語となったのは、98年、「平成の怪物」と呼ばれた、横浜高の松坂大輔(現西武)だ。ただし、以後は高校球界に超大物選手が出るたびに乱発され、現楽天、当時は駒大苫小牧高のエースだった田中将大もそう呼ばれた一人だ。

 怪物という名前にある、未知の存在の意味合いもあって高校生に対する称号として定着したが・・・

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