シーズン開幕に向け、各球団の青写真も固まってきた。ただ、1994年のオリックス・イチローのように、台頭してきた若手が、すべての常識を覆してしまうこともある。2021年注目の108人を紹介する今回の企画。こちらではテーマ別に急成長、巻き返しを期す男たちを紹介する。まずは、12球団から今季のブレーク候補を挙げていこう。 ※情報は2月28日現在。年齢は21年の満年齢 横川凱 ネクスト戸郷は190cm左腕

[巨人/投手・21歳]
200cmのドラフト5位ルーキー・
秋広優人に注目が集まるが、2年間、大切に育てられた190cm左腕が開花の時を迎えている。すでに昨季終盤に一軍で先発デビューを果たしており、オフには体重増で見事にビルドアップ。現在は先発ローテーションの5〜6番手を争う。細かい制球力には課題を残すものの、何といっても長身から投げ下ろす角度のある真っすぐは球速以上のスピードと、重さがある。同期の
戸郷翔征と切磋琢磨で左腕エースを目指す。
平内龍太 怖さを知ったドライチ

[巨人/投手・23歳]
プロの洗礼をどう受け止めるか。プロ入り後2度目の対外試合(2月23日の
ヤクルト戦)で
山田哲人に一発を浴びるなど、3回7安打5失点。ただ、怖さを知ることは財産だ。
原辰徳監督も「糧とすると思います」と話したように、最速156キロ右腕には開幕先発ローテーション入りが期待される。投げっぷりも良く、ポテンシャルとトレーニングへの取り組み、勤勉さはエース・
菅野智之も認めるところ。先発ローテで回り、10勝で新人王がノルマ。
佐藤輝明 新人ながら堂々のクリーンアップ候補

[阪神/内野手・22歳]
パワーは新人離れしている。打撃のセンスも多くの野球解説者が太鼓判を押す。187cmの恵まれた体格から、強烈な打球を放ち、キャンプ中の実戦ではすでに2本塁打。特に2月18日の
DeNA戦(宜野湾)では逆風の中、バックスクリーン超えの特大アーチを放った。守備は外野も三塁も守れ、スローイングには自信を持っている。このまま開幕スタメンをつかむ可能性は大で、しかも主軸打者として虎打線を猛虎打線へと復活させそうだ。
井上広大 着実に近づく一軍レベル
軽く振っていながらインパクトは強い。昨季は高卒ルーキーながらウエスタンの四番を任され、チーム最多の9本塁打。さらに・・・
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