週刊ベースボールONLINE

震災10年「3.11」をずっと忘れない。

【2011年4月】嶋基宏 被災者と野球ファンへのメッセージ「見せましょう、野球の底力を」

 

震災の爪痕が残る2011年4月、被災地の球団である楽天の選手会長・嶋基宏が被災者、そして野球ファンへ向けてメッセージを送った。その言葉は落ち着いていながらも力強く、心に沁み入るものだった。4月2日の札幌ドームでのスピーチ、4月29日のKスタ宮城でのスピーチを、あらためて全文掲載する。

札幌ドームで嶋が発した言葉は、野球ファンの枠を超えて日本中に浸透した[左は日本ハム田中賢介]


 あの大災害、本当にあったことなのか、今でも信じられません。僕たちの本拠地であり、住んでいる仙台、東北が今回の地震、津波によって大きな被害を受けました。地震が起きたとき、僕たちは兵庫県で試合をしていました。家がある仙台にはもう1カ月も帰れず、横浜、名古屋、神戸、博多、そしてこの札幌など全国各地を転々としています。

 先日、私たちが神戸で募金活動をしたときに「前は私たちが助けられたから、今度は私たちが助ける」と声を掛けてくださった方がいました。今、日本中が東北をはじめとして、震災に遭われた方を応援し、みんなで支え合おうとしています。

 地震が起きてから、眠れない夜を過ごしましたが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング