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2021 OPENING PITCHER INTERVIEW

オリックス・山本由伸インタビュー とことん意識して 「開幕は絶対に勝つ。そのために大事なことがある」

 

チームは2011年から開幕戦で白星なし。だからこそ「絶対に勝つ」と力強い。そのために意識するのは「どんな投球をしていくか」──。周囲からの信頼があって託されるオープニングゲームだからこそ、最も大事なのは「自分の投球」を見せること。それが、23歳右腕が思う開幕投手の在り方だ。
取材・構成=鶴田成秀 写真=佐藤真一


必要な緊張感をプラスに変えて


 目指すものは勝利だけ。初の大役を任された今季も思いは変わらない。開幕まで1週間あまりとなる中で「緊張はすると思う」と言いながらも「僕は冷静なタイプ」と笑うのは、開幕のマウンドのイメージをふくらませているからこそだ。来る3.26へ、準備に余念はない。

──開幕戦が刻々と近づいてきました。

山本 今年は絶対に勝たないといけない。オリックスは2010年を最後に、開幕戦で勝っていないですから。10年間、開幕戦で勝っていないので、そういう思いは強くなる。今年は勝ってスタートを切る。そのチームの力になるだけです。

──開幕投手に決まったのは2月27日のソフトバンクとの練習試合後でしたが、意識してきたのは勝利だけ、と。

山本 はい。とにかく勝つことだけです。あとは特にはないですけど、(中嶋聡)監督から「26日いくぞ」と言われて「よっしゃ」と、やっぱり気が引き締まりました。ホントに光栄なことですから。決まった後に自分で言うのもなんですが、開幕投手って、もちろん技術はあってこそだと思うのですが、信頼というか、信用がないと任せてもらえないものだと思うんです。「お前に任せた」と言ってもらえる投手というか、技術だけじゃない投手。そこを任せていただいたので、責任を全うしたいです。

──入団から開幕戦の登板はありませんが、開幕のマウンドには“責任がある”と感じる理由は何でしょう。

山本 やっぱりシーズン最初の試合ですから、いろんな責任があるマウンドだと思うんです。自分ひとりのマウンドじゃない、というか。もちろん・・・

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