プロ野球の扉をたたき、もう何度目の春なのか……。ベテランと呼ばれる立場にはなっても、チームの中心に居続ける者、あるいはサブとしてチームを支える者と、立場はいろいろだ。開幕シリーズから彼らの現在地を紹介する。 ※年齢は2021年満年齢 チームに欠かせぬ存在として
打った瞬間、という当たりだった。3月26日の開幕戦(対
DeNA。東京ドーム)は9回表に巨人の新クローザー・
中川皓太が2点差を追いつかれる嫌な展開。この裏、
原辰徳監督は先頭の
小林誠司に代え、代打の切り札・
亀井善行を惜しみなく送り出した。その3球目、やや甘く入ったスライダーを強振すると、打球は右翼席を超えてドーム壁面をたたく特大弾に。「とりあえず、今年一番の当たり(笑)」はプロ野球史上初の開幕戦代打サヨナラ弾。39歳ベテランの一振りがチームを救った。亀井のサヨナラ弾は、これで7本目だ。通算では99号本塁打で、節目の100号へあと1本に迫った。
亀井の1学年上、
ロッテの
鳥谷敬は打撃好調で開幕スタメンを勝ち取った。
ソフトバンク戦(PayPayドーム)、七番・遊撃で開幕オーダーに名を連ね、39歳9カ月は史上最高齢での“開幕スタメン遊撃手”となった。打っては5回に右前打を放つだけでなく、3打席目にはファウルで粘って四球をもぎ取るなど味を出し、守備も難なくこなして健在をアピール。ただ・・・
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