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衝撃のROOKIES 新風を吹き込む男たち

早川隆久インタビュー マウンドで貫く平常心「強気で攻めていかなければ、ボールに強さは伝わらない」

 

未来のエースが力強い一歩を踏み出した。開幕3戦目の日本ハム戦(楽天生命パーク)でプロ初登板初勝利。昨秋のドラフトで4球団が競合するほどの前評判はダテではない。確かな存在感を示し始めた楽天のサウスポーが、現在の胸中を明かす。

デビュー戦では、雨で足下がぬかるむ中で力投を見せた。試合の中での修正能力も新人レベルを超えていた


野球のセオリーを念頭に


 開幕3戦目の3月28日、楽天のドラフト1位ルーキー・早川隆久が本拠地・楽天生命パークでプロデビューを果たした。日本ハムを相手に6回無失点で勝利投手となったが、その結果以上に衝撃的だったのは、ルーキーらしからぬ冷静さ。石井一久監督も「ピンチで本領を発揮できる」などの称賛を惜しまなかった。4月4日のオリックス戦(楽天生命パーク)では6回4失点で敗戦投手となるも、堂々の投球を見せた。座右の銘に「平常心」を挙げる左腕が、2021年のプロ野球界を盛り上げる存在となりそうだ。

──プロ初登板で初勝利を挙げました。

早川 初登板ということで緊張はしました。また、オープン戦とは違う体の張りが出てきたので、これまでとは違うところを使いながら投げていたのかなというのは感じましたね。

──初めてのお立ち台にも上がりました。

早川 コロナの関係でインタビューという感じではなく、マイクの時差もあったので少し話しにくかったです(苦笑)。

──今後、ヒーローインタビューにも慣れていきたいところですね。

早川 何度もお立ち台に立てる実力をつけていかなければいけないですし、涌井(涌井秀章)さんや辰己(辰己涼介)さんのようにひと笑いとれるよう、トークの部分でも成長していきたいです(笑)。

──4月4日には2度目の登板で6回4失点でした。調整方法などもこれまでとは大きく変わっていると思いますが、少しずつ慣れてきたところでしょうか。

早川 そうですね。大学では2カ月間のシーズンの中での1週間の過ごし方でしたが、プロでの1週間は、毎週戦う調整の仕方なので全然違います。プロでは投げ終わった後は相当な疲れがありますが、1週間しっかり空くので、そこで回復しながらコンディションを整えていくというのが、プロの仕組みなのかなと感じましたね。それをオープン戦で経験し、悪い部分に気づけたのはよかったかなと。自分の中で、コンディションのつくり方が一番大事だと感じています。

──初登板の試合後には、「最初のアウトを取ったときにファンの方の拍手が届いて頑張れると思えた」と話していました。やはりアマチュアとプロでは球場の雰囲気も違うものですか。

早川 プロはホーム&ビジターという形になるので、ホームにいると・・・

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