序盤戦の阪神の快進撃を支えたのは間違いなく先発の6人だ。開幕から21試合連続で5回まで試合を作ったことで、勝ち試合を多く生み出した。その好投の理由とは? 野球解説者の藪恵壹氏は2つの大きな要因があると分析する 写真=BBM 藪恵壹氏
投手は精神面が影響
開幕から先発陣6人が、そろって好調な出だしを見せたチームを今まで見たことがないですね。もともと実力があった先発陣ですが、それに輪をかけて好調です。その要因は2つあると思っています。
1、打線が必ず点を取ってくれる。 2、中継ぎ&クローザーがしっかりと抑えてくれる。 自分がしっかり抑えることができれば、どこかで必ず点を取ってくれるという気持ちがあれば、投球にも余裕が出ます。これだけでも随分と気持ちは違います。というのも私自身がそれを体験しているからです。
暗黒時代と言われた時期。当時の
野村克也監督には投げる前から「9回まで0点に抑えろ!」という指令が毎回出ていました(笑)。打線が弱く点を取ってくれなかったからです。「どんな投手でも防御率0.00なんていませんよ」と言ったりはしていましたが「それでも0点で抑えろ」と。そうなると気持ち的には打たれたらいけない、と自然に窮屈な投球になっていたと思います。
逆に2003年。優勝したときは・・・
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