昨季は第3の野手助っ人として開幕は二軍だった。だが一軍昇格後は、勝負強い打撃でチーム2位の原動力となり、再契約を果たした。今季は紛れもない打線の中心人物だ。シンプルな考えの元、打撃で好成績を残している。すべては阪神で優勝をつかむため、ハードなスイングで打点を挙げていくことにまい進している。 取材・構成・英訳=椎屋博幸 写真=BBM
※成績は4月25日現在 ファンの声援に応えるため いい状態でシーズンイン
3月26日の開幕戦。ヤクルトの投手陣に打線が抑え込まれる中、2本の本塁打を放ったサンズ。8回表のソロ本塁打は決勝打となった。そして現在7本塁打を放っているが、すべて勝ちに結びついている。開幕から快進撃を続ける阪神の攻撃の中心にいるのだ。 ──開幕から打撃好調ですね。いいスタートが切れたのではないでしょうか。
サンズ いいスタートが切れたな、というのはありますが、一方でもう少しできたかな、というのもあります。それよりもチームがとてもいいスタートを切れたことが、すごくうれしいですね。
──昨年は新型コロナの影響で開幕が遅れました。今年は日程どおりの開幕となりましたが、調整はうまくできたでしょうか。
サンズ 去年は少し変なシーズンで、なかなか開幕が来ない状況でした。それでも調整して開幕を迎えたんですけど、それに比べたら、今年は日程もスムーズにきたのでしっかりと準備できましたね。開幕のために体を整えていますし、ファンもそれを望んでいるので、その声援に応えられるようにしっかり調整してシーズンを迎えることができました。
──昨年、日本で野球を1年間やってどう感じていますか。
サンズ 去年はシーズンが始まる前にある程度、日本の野球に対して知識を持っていました。去年多くの試合に出て、シーズンをしたことで日本野球を知ることはできました。それを踏まえてここまでもう少しできた部分はあったかな、という思いはありましたね。どの試合でも去年以上にいいものを見せなければいけないと思っていますから。
──新型コロナの影響で、短いオフになりました。その中で、昨年足りなかったと思うという部分を補うトレーニングなどはしたのでしょうか。
サンズ オフが短かったので、特に何かをやったということはないですね。体をしっかり休めてから、いつもどおりのトレーニングをしていました。ただ打撃では、少し自分の中でシーズン後半によくなかったので、スイングを見直しました。小さな部分ですが、自分の中の悪いクセが出ていたので、修正しました。そこを直しているので、今季いい形でシーズンに入ることができました。
──春季キャンプではそのスイングをうまく保つことができたでしょうか。
サンズ 微調整を元に戻したという感じですから、全体的にはスイングに大きな変化はないですが、そのいい形はキープできました。それと・・・
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