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2021球場物語 12球団本拠地の今と昔

球場インタビュー 野手編・高木豊(野球解説者) 「あこがれた広島市民と後楽園。ナゴヤはとにかく狭くて暑かった」

 

公式戦では全国各地、計49球場でプレーした。現役当時はドーム球場移行への過渡期であり、「狭い、汚い」は当たり前。愛着のあるスタジアムは、やはり一つだ。
取材・構成=富田庸 写真=BBM

入団する3年前に完成した横浜スタジアム。当時の最先端だった


東京ドームの衝撃


 私が大洋に入団したのが1981年で、横浜スタジアムができたのがその3年前の78年です。外野フェンスが高く、当時は最も広い球場と言われていたんですよ。いい風が吹いて凪(なぎ・無風)にならないので、プレーしていて心地良いんです。都会にあって海も近いし、高速道路を下りたらすぐに球場がある。選手にとっても非常に便利な球場でした。

 当時は人工芝の球場が珍しかったので、「じゅうたんの上で野球ができるんだ」という感覚でしたね。人工芝は天候に左右されないので、雨が降っても走れたという利点はありました。でも芝の下がカチカチに硬かったので、常に下半身の張りを感じながらプレーしていました。土のグラウンドと違ってイレギュラーがないので、内野手としてはラクではありましたけどね。

 また、巨人の本拠地だった後楽園は、あこがれの球場でした。小さいころからテレビで巨人戦を見て育ってきましたから。最初はすごく感動しましたけど・・・

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