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2021交流戦大展望

中日・投高打低の戦いの中で接戦をものにして貯金を/12球団交流戦展望

 

セ・パが火花を散らす交流戦の舞台が、2年ぶりに戻ってくる。過去15年の通算成績ではパが1102勝に対してセが966勝と、パの圧倒的優位が続いている。この勢力図を変えるチームや“交流戦男”は現れるのか。5月25日から始まるセ・パ交流戦。12球団の戦力をチェックしていく。

元気のない打線を引っ張るのは主将の高橋周平しかいない。欲しいのは勝負強さ


【2019交流戦】 8位
8勝 10敗 0分 勝率.444

DHは福留&福田


 深刻な得点力不足に悩む打線が力のあるパ・リーグの投手たちを打ち込むシーンはあまり想像がつかない。勝利をつかむためにはシーズン同様、投手陣が踏ん張ってロースコアの展開に持ち込み、僅差で逃げ切ることだ。ただ交流戦は9回のマウンドにR.マルティネスの姿はない。キューバ代表として東京五輪予選に出場するため、5月下旬にはチームを離れるからだ。代役は再び祖父江大輔か、あるいは好調の又吉克樹か。どちらにしろ負担は大きく、継投策がより重要になる。

 DHには相手投手が右なら球界最年長の福留孝介、左なら福田永将が座りそうだ。どちらも長打力のある打者。打順は三番、あるいは六番か。貧打線を救うべく活躍が期待された新助っ人ガーバーは不振を極め、交流戦を前に登録抹消となった。「ある程度の打席数は与えてあげないと」と猶予期間を設けていた与田剛監督だったが、ついに決断を下した。ガーバーの穴はこれも福留&福田が中心になるが、二軍で活躍する若竜を抜てきして打線を活性化させる必要もある。

 2年前は・・・

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