セ・パが火花を散らす交流戦の舞台が、2年ぶりに戻ってくる。過去15年の通算成績ではパが1102勝に対してセが966勝と、パの圧倒的優位が続いている。この勢力図を変えるチームや“交流戦男”は現れるのか。5月25日から始まるセ・パ交流戦。12球団の戦力をチェックしていく。


【2019交流戦】　6位
10勝 8敗 0分　勝率.556

期待できる上積み

　投手スタッフ、予想オーダーを見れば分かるとおり、その顔ぶれは2年で大きく変化している。投手の涌井秀章、酒居知史、野手の鈴木大地の成績はロッテ時代のもので、移籍2年目ですでに欠かせぬ存在となっている。古巣復帰の田中将大も、公式戦では8年ぶりにセ・リーグの打者と対峙する。

　投手陣の軸となるのは涌井だ。今季は開幕勝利を収めると、5月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)に敗れるまで4連勝。初黒星から2連敗を喫するなど、調子は下り坂の気配だが・・・