週刊ベースボールONLINE

新・黄金世代 2001年生まれの躍動

2019年夏の記憶。5人の男たちの原点と現在地

 

プロ2年目で飛躍する男たち。そして、彼らに追いつかんと必死に汗を流す男たち。2001年組をさらに5人ピックアップし、2019年、彼らが高校3年生の夏と現在地を追う。
※全員が2020年入団。成績は6月7日現在

石川昂弥

東邦高/中日1位・内野手[※写真は3年センバツ]


二軍で力を蓄えて


 2021年6月1日、広島の由宇球場。ウエスタンでの広島─中日戦だった。ドラゴンズの四番・石川昂弥が6回に今季1号2ラン。ベンチから「やっと出た!」と声が上がった。前年一軍デビューを果たすも、今季は開幕から二軍。今はじっくり鍛錬の時期……ただ、分かっていても心中に焦りはあるだろう。

 あいつらに負けたくない。早く一軍で戦いたい、と。

 令和元年2019年夏、大船渡高・佐々木朗希(現ロッテ)の怪腕に全国の注目が集まっていたが、甲子園の優勝候補はまた違う。筆頭に挙げられていたのは、春のセンバツで全国制覇した東邦高(愛知県)だった。3年生の石川昂はエースとしてセンバツで全5試合に先発してすべて勝利投手の防御率0.90、決勝は完封勝利で、打っても三番に座って2本塁打を放っている。

 しかし・・・

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