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「投球術」大解剖 極めるプロのテクニック

恐るべき40歳!ソフトバンク・和田毅 斉藤和巳が見る輝き続ける左腕の投球術

 

2月に40歳を迎えた和田毅だが、今季も先発としてチームに欠かせない存在だ。年を重ねて衰えるどころか、輝きは増すばかり。そのすごさを、現役時代をともにした斉藤和巳氏が語った。
取材・構成=菅原梨恵 写真=BBM

2021年 40歳


不変の投球スタイル


 若いときと今とで、さほど投球術が変わらないというのがワッチ(和田毅)のすごいところです。むしろ逆に、ストレートの質なんかは上がっている気がします。

 具体的には投球フォーム。もちろん厳密に言ったら細かい部分は変わってきてはいるんですけど、球の出どころが見えにくいのが特徴で、そのフォームを生かして40歳になった今も多くの三振を奪っています。

 あと私が一番ビックリしたのは、メジャーから帰ってきたとき。だいたいメジャーに行った投手というのは重心が高くなって帰ってくることが多い。向こうのマウンドだったり、さまざまな影響があってのことだと思います。それでも、ワッチの場合は、投球スタイルに大きな変化は見られませんでした。

 もちろんメジャーに行ったことにより、左右を使う意識がより強くなってカットボールやツーシームを覚え、プレート位置も三塁側を踏むようになりました。変化があったことは事実です。結果、帰ってきてから初めはなかなかうまくいきませんでしたが、そこで試行錯誤しながら日本でやっていたときの形を取り戻しつつ、いい部分はそのまま残して順応していった。例えば・・・

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