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木製バット4大素材を知る メープル&ホワイトアッシュ

 

バットにはどんな種類の木が使われているのだろうか。その材質、また特徴について考えてみる。

【メープル】2000年代に出現しいまや一番人気の高い素材


シロップを採取でき、バットの素材にもなる万能木材。有名なのはカナダ産。写真=rsooll/PIXTA[ピクスタ]


硬くボールの弾きがよく、耐久性もある日本の選手も多く使う今やメジャー素材だ。

■メープルの特徴
散孔材
硬く木目が細かい
弾きが強い
耐久性が強い

 高い打球音で空気を切り裂く。そんな打球を実現させたバット素材がメープルだ。2000年代にホームランを量産したバリー・ボンズ(元ジャイアンツほか)が使用したことで有名になり、その後、メジャー、プロ野球選手の多くがこの素材を使用している。

 発売当初は、硬い素材のため、折れやすいというイメージが強かった。それが近年、MLBによって検査が設けられ、折れる回数も減少している。弾きの強い打感を求める打者に適していると言える素材。また、硬さがあるため、高校までの金属バットに慣れた打者などはメープルを使用することが多いという。さらに打面がへこみにくく耐久性に優れており、筋目にボールが当たらない限り、長く使える可能性が高い。

 このメープルは日本語では「カエデ」であり、カナダではサトウカエデの樹液から採取される「メープルシロップ」が有名だ。その一方で・・・

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