バットにはどんな種類の木が使われているのだろうか。その材質、また特徴について考えてみる。 【アオダモ】圧倒的な支持を受けるバット素材の王様
バットの材料として最良の性質とされる。枝を切って水に浸けると水が青くなることからアオダモと呼ばれる。イラスト=massan/PIXTA[ピクスタ]
しなやかで折れにくいなど高評価ではあるが、現在は消滅の危機にある。希少性の高い素材だ。 ■アオダモの特徴 環孔材
軽くて柔らかい
しなりがある
耐久性が強い
粘りがある
アオダモは高さが10〜20メートル、太さが直径30センチ以上になる落葉広葉樹。日本では主に北海道、また本州北部に分布しているが、その中でも特に品質が高いのは北海道の太平洋側、雪が少ない寒冷地で育ったアオダモと言われている。
一昔前までは、プロからアマチュアまでほとんどの選手がアオダモのバットを手にしていた。しなりがあって柔らかく、反発力にも優れて折れにくいと耐久性も抜群だったからだ。素材としては最高級で「バット素材の王様」と呼ばれるのに相応しい特徴を持っていた。かつては日本で作られるバットと言えば、ほとんど素材はアオダモだった。
ところが・・・
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