週刊ベースボールONLINE

PROFESSIONAL TALK

里崎智也の眼 球速と醤油「数字だけを見ていては、まだまだ二流の観戦ですよ」

 

ここでは捕手、そして打者から見た“球速”を語ってもらおう。ロッテ、日本代表で捕手として多くの投手のボールを受け、打者としても球速を体感してきた里崎智也氏が思うスピードボールとは──。醤油を用いた“独自の例え”で球速を斬る!
取材・構成=鶴田成秀 写真=BBM

対戦した投手で一番速いと感じたのは“広島時代”のサファテを挙げる


印象と慣れ


 あなたの好みは薄味ですか? それとも濃味ですか? 味覚は人それぞれですよね。いきなり何って? 球速とは関係ないと思わないでくださいよ。結局、同じことなんです。というのも、球速は目安にしか過ぎない。料理で言えば、レシピ本などに『醤油(しょうゆ)=大さじ○杯』と表記されていると思いますが、それで自分の好みの料理ができるとは限らないんです。目安はあるけど、感じ方はそれぞれなんですよ。

 球速も同じこと。160キロを打てる人もいるし、打てない人もいる。150キロでも速いと感じる人もいれば、そうでない人もいるんです。キレとかボールが重いという表現も抽象的なニュアンスでしかなく、結局は打席に立つバッターが、そのボールをどう感じるかなんですよね。

 あとは慣れもある。僕が現役時代、一番速いと感じた投手は広島時代のサファテ(現ソフトバンク)。なぜなら・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング