ここでは捕手、そして打者から見た“球速”を語ってもらおう。ロッテ、日本代表で捕手として多くの投手のボールを受け、打者としても球速を体感してきた里崎智也氏が思うスピードボールとは──。醤油を用いた“独自の例え”で球速を斬る! 取材・構成=鶴田成秀 写真=BBM 対戦した投手で一番速いと感じたのは“広島時代”のサファテを挙げる
印象と慣れ
あなたの好みは薄味ですか? それとも濃味ですか? 味覚は人それぞれですよね。いきなり何って? 球速とは関係ないと思わないでくださいよ。結局、同じことなんです。というのも、球速は目安にしか過ぎない。料理で言えば、レシピ本などに『醤油(しょうゆ)=大さじ○杯』と表記されていると思いますが、それで自分の好みの料理ができるとは限らないんです。目安はあるけど、感じ方はそれぞれなんですよ。
球速も同じこと。160キロを打てる人もいるし、打てない人もいる。150キロでも速いと感じる人もいれば、そうでない人もいるんです。キレとかボールが重いという表現も抽象的なニュアンスでしかなく、結局は打席に立つバッターが、そのボールをどう感じるかなんですよね。
あとは慣れもある。僕が現役時代、一番速いと感じた投手は広島時代のサファテ(現
ソフトバンク)。なぜなら・・・
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