左腕ではNPBの公式戦で唯一の「100マイル」投手だ。多少の荒れ球も武器にする。クロスステップから繰り出される163キロの剛球は打者からすれば恐怖すら感じるだろう。来日5年目、ベイスターズの頼りになる助っ人を直撃した。 取材・構成=滝川和臣 
札幌ドームの163キロは「スライダーだったのでは?」という雑音も聞こえたが、「あの打席、西川[西川遥輝]選手に投げた4球はすべて真っすぐだよ」と本人は否定
フィジカル面の進化
──札幌ドームで自己最速の163キロをマーク。どんな気持ちですか(6月13日の
日本ハム戦)。
エスコバー 2〜3試合前から腕が振れて状態がすごくよかったです。あの日は本当に力強く投げられることができたし、スピードが出ている感覚もありました。
──ちなみに、日本最速の投手は誰で、どこで出したか知っていますか。
エスコバー オオタニ(2016年、日本ハム時代の
大谷翔平。現エンゼルス)ですよね? 165キロ。スタジアムは分からないな。
──札幌ドームです。
エスコバー 自分と一緒だ。
──球速が出やすいスタジアム、出にくいスタジアムはあるものですか。
エスコバー スピードガンやトラックマンの仕様が異なるので、球速表示も変わってきます。出るところもあれば、出ないところもある。横浜スタジアム、東京ドーム、神宮球場は速く表示される感じがします。あくまでも個人的な感想だけれど、ナゴヤ(バンテリン)ドームもその傾向にあるかな。甲子園はマウンドが黒土で低いので、球速は出にくいように感じます。
──シンプルな質問です。なぜそんなに球が速いんですか。
エスコバー 自分でも・・・
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