稲葉篤紀監督も「良いチーム」と称えた。金メダルを目指して結束した24人の侍たちを、写真とともに一挙紹介しよう。ここでは野手を紹介する。(投手編はコチラ) 山田哲人[ヤクルト/内野手/29歳]
山田哲人/5試合20打数7安打1本塁打7打点3盗塁、打率.350、MVP[写真=JMPA]
チームをけん引した一番打者 ハイライトは準決勝の韓国戦だろう。2対2と同点の8回二死満塁の場面で、左中間のフェンスを直撃する適時二塁打を放って走者を一掃。ライバルを突き放した。ドミニカ共和国とのグループステージ第1戦でも、サヨナラ勝ちにつなげる安打を放ち、第2戦となるメキシコ戦では3ラン。決勝のアメリカ戦でも貴重な追加点となるホームを踏んだ。つなぎの打撃を体現し、勝負強さも発揮。打線をけん引したリードオフマンは、MVPにも輝いている。
甲斐拓也[ソフトバンク/捕手/29歳]
甲斐拓也/5試合13打数5安打0本塁打3打点1盗塁、打率.385、ベストナイン捕手[写真=Getty Images]
チームファーストで光った頼もしさ 日本を代表する正捕手から、世界を代表する正捕手へ──。全5試合でマスクをかぶり、投手陣を巧みにリードした。合流してからは常にチームのことを第一に考え、バッテリーを組む投手とはイメージを共有するため試合中、ブルペンに電話する姿も。対話重視の共同作業で強打者たちをも手玉に取った。守りだけでなく、攻撃面でも大きく貢献。セーフティーバントにサヨナラ打と勝利への執念を感じさせる技ありの一打に、頼もしさが光った。
坂本勇人[巨人/内野手/33歳]
坂本勇人/5試合21打数7安打1本塁打4打点0盗塁、打率.333、ベストナイン遊撃手[写真=JMPA]
ニッポンのチームリーダー 国際経験豊富な坂本勇人は、誰もが認めるチームの柱だった。ピンチになればマウンドに走り、苦しんだ四番の
鈴木誠也には声を掛け続けた。そんな“リーダー”は、プレーでもけん引。開幕戦のサヨナラ打で勢いをもたらすと、最後まで打線のキーマンであり続けた。決勝後、会見に臨んだ坂本は、「優勝してホッとした」と安堵の表情を浮かべ、続けて「稲葉監督が喜ぶ顔を見ることができて、本当に良かった」。最後までリーダーを貫いた。
柳田悠岐[ソフトバンク/外野手/33歳]
重圧を跳ねのけて好守も 球界を代表するスラッガーでありながら、国際大会とは縁遠く……。だからこそ、自国開催での金メダルへの思いは強かった。大会前に痛めた右ワキ腹の状態が心配されたものの、終わってみれば全試合で六番に座り豪快なスイング。勝負どころでは必死に食らいついて1点をもぎ取った。決勝では・・・
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