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激闘のあとに――東京2020オリンピック

世界一に輝いた24人の侍たち【投手編】

 

稲葉篤紀監督も「良いチーム」と称えた。金メダルを目指して結束した24人の侍たちを、写真とともに一挙紹介しよう。ここでは投手を紹介する。

山本由伸[オリックス/投手/23歳]


山本由伸/2試合登板0勝0敗0S、11.1回18奪三振2失点、防御率1.80、ベストナイン投手[写真=JMPA]


“大一番”を託されたエース

 ドミニカ共和国との開幕戦、宿敵・韓国を相手にした鬼門である準決勝の先発を託された。開幕戦の初回こそ重圧から慎重になってピンチを招くも、6回には圧巻の三者連続空振り三振を奪って6回無失点。準決勝も150キロ超のストレートと高速フォークで空振りを奪い、さらに120キロ台のカーブで韓国打線を翻ろう。6回に安打と失策からピンチを招き、失点して降板も大役を十分に果たした“JAPANのエース”が、その投球を世界に見せつけた。

大野雄大[中日/投手/33歳]


大野雄大/1試合登板0勝0敗0S、1回1奪三振0失点、防御率0.00[写真=Getty Images]


9回1点ビハインドで気迫のピッチング

 貴重な左腕としてどんな場面でも登板できるように常に準備。結果的にノックアウトステージのアメリカ戦の9回、1点差の1イニング登板のみに終わったが、気迫あふれる投球を見せた。グループステージが1位以外なら次戦で先発、準決勝の韓国戦も7回の先頭打者が左打者ならば登板予定だった。ブルペンからチームを支え続けた。

田中将大[楽天/投手/33歳]


田中将大/1試合登板0勝0敗0S、3.2回6奪三振3失点、防御率7.36[写真=Getty Images]


悔しさ残る最年長右腕

「グラウンド上で結果を残すことができなかった点においては、ものすごくフラストレーションがたまっている」。メンバーの中で唯一、北京五輪に出場している最年長右腕はこう振り返った。ノックアウトステージ初戦のアメリカ戦に先発して4回途中3失点という結果に満足はできなかったが、「優勝できたことは誇りに思う」と振り返った。

岩崎優[阪神/投手/30歳]


リリーフの職人技を披露

 ハイライトはアメリカとの決勝だ。1点差でリードの8回表無死一塁からマウンドを託され、クリーンアップ3人を完ぺきに抑えた。この快投によってアメリカへ流れを渡さず、その裏の追加点を呼び込んだ。今大会決して本調子でないものの・・・

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