NPB所属の5人の外国人選手が、各国代表として東京五輪に出場した。なじみ深い日本の地で、どのようなプレーを見せたのか。彼らの姿を追った。 五輪で芽生えた1勝に懸ける思い
2018年から3シーズン、
日本ハムに所属し、今季からソフトバンクに加わったニック・マルティネス(ソフトバンク)。東京五輪ではグループステージ2戦目の韓国戦に先発して5回1失点で勝利投手となる。2度目の先発となった日本との決勝では、
村上宗隆(
ヤクルト)に手痛い一発を許して敗戦投手となるも、6回5安打1失点と日本打線を苦しめた。「決勝で、金メダルを懸けた試合だったので、興奮もしたし緊張もした。でも、その中で冷静な自分もいて。いいピッチングができたと思う」と胸を張った。
ソフトバンクでは前半戦でチームの勝ち頭となる7勝2敗、防御率2.03と申し分のない成績を残した。「緊張感の中で国を代表して戦えたことや、ホークスのチームメートと対戦できたのは本当に素晴らしい経験。1勝に懸ける思いをホークスにつないでいきたいし、全力で臨めるように準備していく」と意気込む。
DeNA所属1年目の昨季に20本塁打、今季は前半戦だけで19本塁打を放っているタイラー・オースティンは、代表選出の際に「高校時代からアメリカ代表に入ることを夢に描いていた」と喜びを語っていた。加えて戦う場所は本境地・横浜スタジアムで、モチベーション高く試合に臨むことができたはずだ。
打線では指名打者、打順は二、三番と上位を任され、グループステージ2戦目のイスラエル戦では早くも一発が飛び出した。さらにドミニカ共和国との敗者復活戦でもリードを広げる本塁打をマーク。日本との決勝では8回先頭で
岩崎優(
阪神)から右前安打を放って意地を見せた。大会通算で打率.417、2本塁打、7打点と大暴れを見せ、指名打者として大会ベストナインに選出された。
惜しくも金メダルは逃したものの・・・
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