難攻不落の快腕──。球界のエースと呼ばれるまでに成長した弱冠23歳の男は、9月18日に自身11連勝で今季14勝目をマーク。防御率は驚異の1.46を記録し、破竹の勢いで白星を重ねている。チーム躍進の原動力であるその快投をひも解けば、答えはいつも、同じところにたどり着く。 取材・構成=鶴田成秀 写真=桜井ひとし 有言実行のすごみ
2019年に1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得し、背番号が18に変わった昨季は149を積み上げ最多奪三振を手にすると、今季は自身初の開幕投手に。先発ローテの大黒柱となり、置かれた立場は入団から5年で大きく変わった。ただ、変わらないものがある。
鋭い視線でミットを見つめて腕を振れば、最速157キロの直球にカットボール、フォーク、スライダーは、いずれも150キロに迫るなど、唸りを上げる“スピードボール”でアウトを奪うとグラブをたたき、白い歯をこぼしてベンチに戻る“笑顔”は、入団から何ら変わっていない。
2年目の18年に投球フォームを改良し・・・
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