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2021ドラフト注目選手CLOSE-UP【大学生編】

赤星優志(日大/投手) 152キロ右腕が追求する理想形「プロに行くことではなく、プロで活躍するのが目標」

 

実力が拮抗した東都大学一部リーグは「戦国東都」と呼ばれる。学生最初で最後の神宮を舞台に猛アピールを見せているのが、日大の152キロ右腕だ。開幕から2試合連続完封。確実に「夢」へと近づいている。
取材・文=依田真衣子 写真=田中慎一郎、菅原淳

力感のない柔らかいフォームから、150キロ超のストレートと多彩な変化球を投じる


 ドラフトを前に、評価急上昇中だ。日大のエース・赤星優志はこの秋、神宮で投げるたびに存在感を増している。最速152キロのストレートに、カーブ、フォーク、スライダー、カットボール、ツーシームと多彩な変化球を織り交ぜ、高いゲームメーク能力を見せつけた。かねてから「ドラフト候補」の評価を得ていたが、この秋に「上位候補」へと躍り出た。

 今春の東都大学一部二部入れ替え戦は、コロナ禍による変則開催。エースとして初戦の東洋大戦(一部6位)で1失点完投すると、翌日の立正大戦(同7位)は好救援を見せ、2017年秋以来の一部昇格の立役者となった。入れ替え戦で圧巻の投球を見せたとはいえ、これまでは二部リーグでの経験しかない。学生ラストシーズンの秋、強打者のそろう一部リーグでのパフォーマンスに、NPBスカウトは注目していた。

 秋季リーグ戦開幕となった9月13日の国学院大1回戦。ネット裏には全12球団の関係者が集結し、赤星に熱視線を送った。初戦完封勝利を飾って華々しい一部リーグデビューを飾ると、21日の中大1回戦でもシャットアウト。2戦連続で完封勝利を収め、スカウト陣をうならせた。亜大1回戦では7回3失点(自責点1)も、先発投手として試合を組み立て、実力を証明してみせた。

新フォームに手応え


 今でこそ潜在能力を発揮しているが、ここまで順風満帆だったわけではない。日大鶴ケ丘高3年時に・・・

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