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ドラフト1位クローズアップ

【ヤクルト1位】山下輝(法大/投手) 挫折を乗り越え再び神宮で輝く

 

法大で大きく成長したサウスポー。プロでも神宮が主な舞台になる


野球人生をかけた今秋のリーグ戦


 プロへの思いを込めた「90球」が十分、NPB関係者に届いた。山下輝はドラフト前日(10月10日)の立大2回戦で、今秋のリーグ戦初登板。7回2失点で敗戦投手も、自己最速まであと1キロに迫る151キロを計測し、スライダー、チェンジアップと変化球を織り交ぜ12奪三振と、格の違いを見せた。スカウトは試合の「結果」よりも「内容」を重視する。夏の段階でドラフト上位候補に位置していた山下としては“元気な姿”を見せることが先決だったのだ。

 法大は新型コロナウイルスの集団感染により、8月20日から活動休止となった。山下は8月4日のオープン戦(対JR東日本)で自己最速を1キロ更新する152キロを計測。常日ごろから感染予防対策を徹底し、ラストシーズンへ向け、調子を上げていた矢先だっただけに、悔やまれた。9月9日に行われた東京六大学野球連盟理事会で、法大から9月25日の活動再開と、10月9日以降の対外試合解禁が報告された。この状況を受け、同理事会ではリーグ戦開幕を1週遅れの9月18日とし、日程変更が承認された。第4週までに予定されていた法大の3カードは10月の予備日(火、水曜日)に組み込まれ・・・

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