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日本シリーズPREVIEW いざ“下剋上”決戦!

オリックス 吉田正が驚異の復帰で打線に厚み。エース・山本を筆頭に先発陣も盤石

 

【シーズン成績】
143試合70勝55敗18分、勝率.560、551得点 500失点 133本塁打 50盗塁
チーム打率.247 チーム防御率3.31

吉田正[写真左]が復帰し、杉本[右]との三、四番を再形成。打線は破壊力が増している


 本来のスイングとは程遠いが“軸”が帰ってきた打線は厚みを増した。10月に死球を受けて右尺骨を骨折した吉田正尚がCS初戦で復帰。2年連続首位打者を獲得した男が三番に戻り、本塁打王の四番・杉本裕太郎が並んで得点能力は各段にアップ。吉田正との勝負を避ければ、打率も3割を残した杉本が控えるとあって、相手バッテリーも神経を使うはずだ。

 ワキを固める布陣も好打者がそろう。粘り強く四球をもぎ取る一番・福田周平、長打も秘める二番・宗佑磨がチャンスメーカー。骨折から復帰した助っ人・ラベロは広角に安打を放ちつつ長打力もあり、T-岡田とともに“第二クリーンアップ”を形成する。安達了一紅林弘太郎と下位からも好機を作って上位に回せば大量得点も可能だ。ペナントレースでもビハインドの劣勢から幾度も下位から上位につなぐ攻撃で逆転を重ねてきた。

 懸念されるのはDH制のない第3〜5戦で吉田正が守備に就けるか。スローイングが万全でないだけに代打待機の可能性もある。とは言え、今季の攻撃は打つばかりではないのが強み。チーム盗塁数はリーグ5位も、試合終盤は策を講じるのが中嶋聡監督だ。佐野皓大小田裕也後藤駿太らを代走で投入し、足を絡めて得点を奪う。盗塁のみならず・・・

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