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期待のドライチ インタビュー

DeNA・小園健太(市和歌山高/投手) 理想は“負けない投手”「相手に流れを渡さないピッチャーが理想です」

 

春のセンバツでの高校生離れした完成度の高い投球が話題を呼んだ。今秋のドラフトでは「高校BIG3」と世代No.1の一角として注目を浴び、1巡目指名で阪神と競合の末、三浦大輔監督が当たりクジを引き当てた。高いポテンシャルを秘め、ベイスターズの未来を明るく照らす18歳だ。
取材・構成=沢井史 写真=BBM

10月末にファーム施設や横浜スタジアムを訪れ、プロ野球の環境に触れた[写真=YDB]


楽しみなプロでの生活


 10月10日のドラフト会議から約1カ月。指名あいさつに仮契約、10月末にはDeNAの本拠地がある横浜スタジアムを訪れるなど、慌ただしく過ごしてきた。現在は年明けの合同自主トレに向けて体を動かす毎日だ。そんなドラフト1位右腕がトレーニングの合間を縫って取材に応じてくれた。

──ドラフト会議が終わって、今は落ち着いていると思いますが、直後は周りの反響はありましたか。

小園 LINEのメッセージがかなりたくさん来ていて、学校でもクラスだけでなく先生からも祝福していただきました。終わった直後はとりあえずホッとしましたね。

──仮契約も終わり、プロ野球選手への準備が少しずつ進んでいますね。

小園 はい。仮契約で具体的な契約の内容などを聞いて、少しずつプロ野球選手になるんだなと実感がわいてきました。

──三浦大輔監督が仮契約の場にサプライズで登場されたそうですね。

小園 (施設見学時に続き)三浦監督とお会いしたのは2度目だったのですが、スーツ姿でお会いしたのは初めてで、いきなりだったのでビックリしました。リーゼントが決まっていて、すごく格好良かったです。

──どんなことを言われたのですか。

小園 お会いすると、まず“練習はやっているか?”と。やっていることをお伝えすると、“ケガはしないように”と。キャンプでユニフォームを着て練習すると、つい頑張り過ぎてしまうこともあるようなので、無理のないように、とは言われました。

──三浦監督は同じ関西出身。高卒でプロの世界に入り、長きにわたってベイスターズの主戦投手として活躍されました。どんな印象を持っていますか。

小園 監督さんは40歳を超えても現役を続けられましたし、長く投げてこられたのはすごいなと思います。ケガをしない戦い方など、今後教えていただけたらいいなと思います。

──10月下旬にはメディカルチェックも兼ねて神奈川県・横須賀市の施設見学や、横浜スタジアムでの試合も観戦して一足早く現地での雰囲気を感じることができましたね。

小園 観戦した試合はホームゲーム最終戦だったのですが、ファンの方がたくさん来られていた横浜スタジアムは、スタンドからグラウンド内に声が降ってくるような印象を受けました。スタンドの構造がそんな感じなんですかね。あとは打球がよく伸びるなと思いながら見ていました。

──試合の熱気を感じてみて、いかがでしたか。

小園 何を取ってもすごかったですね。その前に見学した施設も寮もすごくキレイで、練習する環境は何でも整っていて、さすがプロ野球だなと思いました。

──今はどんな練習メニューが中心なのですか。

小園 12月に横浜に行くまでにやっておくメニューをうかがったので、そのメニューに基づいて練習しています。主に加圧系やスクワット系のトレーニングが中心です。自宅でもできるメニューもあるので、時間を作ってトレーニングしています。学校が終わってからはジムにも週に何日か通っています。

──初めて地元の関西を離れるということで不安はありますか。

小園 これから生活するのが関西ではなくなるので・・・

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