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“激闘”頂上決戦 極上の日本シリーズ総決算

スワローズ、チーム一丸で20年ぶり6度目の日本一 激闘制し、涙、また涙

 

「本当に苦しいシーズンを過ごしてきました。昨年、一昨年と最下位に沈んで非常に難しいシーズンだったので喜びも何倍も大きいと思います。すごくうれしいです」高津臣吾監督
本誌取材班=鶴田成秀、依田真衣子 写真=早浪章弘、榎本郁也、高塩隆、小山真司、毛受亮介、高原由佳、山口高明

日本一のフラッグとともに記念撮影を行うスワローズナイン


 神戸の寒空を10度、ヤクルトの高津臣吾監督が舞う。指揮官を宙に押し上げる笑顔のナインの頬には、涙の跡が残っていた。

 激闘のシリーズだった。リーグ優勝チーム同士のぶつかり合いとなった日本シリーズは、全6試合が2点差以内という接戦続き。神経をとがらせ続けた1週間が終わりを迎えた瞬間、気とともに涙腺も緩んだ。主将の山田哲人村上宗隆は目を真っ赤に腫らし、青木宣親石川雅規は抱き合いながら涙にむせんだ。

ヤクルト在籍12年目の青木宣親は、初めての日本一に涙


 最終決戦は、5時間に及ぶ熱戦となった。オリックスのエース・山本由伸から2点目を奪えないヤクルト打線だが、投手陣も粘って本塁を死守。シリーズを象徴するかのような攻防は、1対1のまま延長戦に突入する。決したのは・・・

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