2014年途中にソフトバンクに移籍してからも、常に全力でプレーしてきた。16年目のシーズンを終えた直後に告げられた突然の「来季構想外」。前を向く気持ちを支えているのは、自らの信念とも言える、野球に対しての熱い思いだ。 (※12月10日に楽天が獲得を発表。) ※インタビュー取材は11月末 取材・構成=菅原梨恵 写真=井沢雄一郎、BBM 自分の気持ちに正直に
出場機会が減ったとは言え、今季も一軍戦力の一人としてシーズンを終えた。経験に基づく巧みなプレーはもちろん、ベンチでの立ち居振る舞い、ムードメーカーとしての働きも、若い選手にとっては良きお手本に。それだけに、突然の戦力外通告には周囲も驚きを隠せなかった。プレー同様、飾ることのない真っすぐな言葉で、川島慶三は自らの胸の内を話してくれた。 ――お答えできる範囲で構いませんので、現状について教えていただけますか。
川島 いろいろと報道に出ているところもありますが、現役を続けるにあたって、いろいろな球団からお話をいただいているのは事実です。
――ありがとうございます。ホークスから戦力外の通告があったのは、シーズン最終戦が終わった翌日、10月26日のことでした。
川島 最終戦が終わって、「明日、球団事務所に来てくれ」と言われたんです。そのときは内容についてはまったく聞かされていなかったので、行ってみて初めて……。本当に突然のことでしたね。
――現役を続行するという思いは、すぐに?
川島 体が元気なうちは、僕は自分からやめる必要はないと思っています。やめたくないし、野球が好きだから。続けられる体だったら続けようと決めていたからこそ、すぐに「野球は、絶対にやらないといけない」と思いましたね。ましてや、シーズンも4位に終わって、その悔しさもあったので。
――一方で、通告後の記者取材では「腹いっぱい野球をやってきた」とも言っていましたが。
川島 あれは・・・
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