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人事往来最前線 2021→2022

藤田一也 必死に探すラストチャンス

 

トレード入団ながら、東北のファンに愛された男だ。確かな守備力と巧打で東北に初の歓喜をもたらした。今年で39歳。ここ数年は若手に定位置を譲る形となっているが、野球と向き合う姿に変わりはない。新天地でもうひと花咲かせてみせる。
(※12月9日にDeNAが獲得を発表。)
写真=井沢雄一郎

まだまだプレーできる。名手と呼ばれた内野手は現役続行の道を模索している


球団ポストを固辞


 楽天が球団史上初となるパ・リーグ優勝と日本一を成し遂げた2013年。田中将大嶋基宏のバッテリーはもちろん、主力の誰が欠けても栄光はつかめなかっただろう。そして堂々とV戦士と呼べる1人が、藤田一也である。

 12年6月にトレードで加入した守備の名手は、13年は主に二塁で128試合に出場し打率.275。自己最多の48打点と勝負強さも発揮した。もちろん、自慢の守備では何度も何度もチームを救った。グラブさばきは球界でも随一で、芸術的と言えるレベル。故・星野仙一監督が直接「お前がいたから優勝できた」と声を掛けたほどだ。

 この年・・・

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