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2022プロ・アマ球界大展望

2022社会人展望 都市対抗は3年ぶりの夏開催 一球に魂を込める白熱の「一発勝負」を展開

 

社会人野球は2022年も白熱の展開が予想される。20、21年は東京五輪開催の影響により、日本選手権は夏、都市対抗は11月末開幕と従来とは逆のスケジュールだった。22年は元の日程に戻る。どこが勝ってもおかしくない群雄割拠の時代が続きそうだ。

都市対抗の試合会場・東京ドーム。コロナ禍により20年は取りやめだった応援団による応援が、21年は2年ぶりに復活した[写真=矢野寿明]


柔軟に対応する各種の大会運営


 2021年の社会人球界は「withコロナ」体制を十分に敷きながらの運営となった。もちろんすべてが順調というわけでなく、政府による緊急事態宣言発令やまん延防止等重点措置の施行、また関係者の新型コロナウイルス陽性判明など、さまざまな状況下で公式戦の出場辞退や活動自粛を余儀なくされたチームもあった。無事に日程を消化できたのも各連盟、企業、チームの意識の高さによるところが大きかったと言える。都市対抗では観客数の上限を前年の1万人から1万5千人へと拡大し、前回は実施できなかったチーム応援団による応援も再開。間隔を空けての全席指定、毎試合の入替制で清掃作業を行い、小まめな検温や消毒も促した。もちろん関係者はPCR検査も実施。22年も引き続きコロナ禍で、対策を取りながら感染状況に合わせて、柔軟に対応していくだろう。

 さて、22年は都市対抗が夏季、日本選手権が秋季と従来の開催時期に戻る。ここ2年は東京五輪開催予定の影響を受けて日程が入れ替わり、各チームが最大目標ととらえる都市対抗予選や本大会がシーズン終盤へ。従って1年間じっくりとチーム作りに集中できた印象もあるのだが、22年は再び、その計画を早めなければならない。

 国際大会は第30回アジア選手権(3月、台湾・台中)、第19回アジア競技大会(9月、中国・杭州)が予定されている。コロナ禍で、開催可能かどうかは定かでない。とはいえ21年からは強化合宿を開催するなど、着々と準備を進めており、社会人日本代表の活躍に期待したい。

 また社会人球界全体の盛り上がりという点では・・・

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