2018、19年の連覇時は打線の力で優勝を勝ち取った。だからこそ、投手の力で頂点に立ったといえるシーズンにしたい思いは強い。優勝へ激しさを増す最終盤、背番号13に混戦パ・リーグを勝ち抜く意気込みを聞いた。 取材・構成=小林光男 写真=高原由佳 ※記録は8月28日現在 意識を高く持って日々を過ごす
2年連続開幕投手を務め、現在は1週間の始まり、火曜日の先発を務めている高橋光成。8年目を迎えた25歳右腕はまぎれもなくチームの中心投手だ。今年はここまで8勝7敗だが、リーグ2位の投球回、防御率を誇り、クオリティースタート16試合も1位の山本由伸(オリックス)の17試合に続く数字だ。3年ぶりのV奪回の行方は、高橋の働きが大きく左右するのは間違いない。 ──今年のピッチングに関して自己評価はいかがでしょうか。
高橋 そうですね。今のところケガなく先発ローテーションを守ることができていますから。やっぱり簡単そうで簡単ではないので。そこは、自分でも頑張っているところかなと思います。
──先発ローテを守るために心掛けていることは?
高橋 常に自分のコンディションを整えないといけないので、トレーニングやランニングをできるときに頑張る。そういう感じですかね。トレーニングはしんどいですよ。でも、自分のためになると思って。意識を高く持って、日々を過ごしています。
──コンディションを整えるためには休息も重要かと思います。睡眠などで工夫している点はありますか。
高橋 今年からマットレスを変えましたね。あとは、寝る前になるべくスマホをいじらないように。結構攻めて(笑)、自分の中では思い切ったことだったんですけど最近、アイフォンを手放してガラケーっぽいのにしました。勇気がいることでしたけど、なるべくアイフォンから離れたほうがいいのかな、と。そういう環境にしたらスマホを見ている時間が本を読む時間やストレッチをする時間に変わったりしたり。いい時間の使い方ができるようになりましたね。
──今季のピッチングで特に手応えのある部分はどういった点でしょうか。
高橋 コントロールですね。自分が投げたいところに投げられる頻度が上がったので、うまく打者を攻めることができているように感じます。去年とはまた違った新しいことができていますし、そういった意味で引き出しが非常に多くなりましたね。
──新しいこととは?
高橋 変化球の精度が良くなったので、いろいろやりたい攻め方ができるようになりました。
──インコースの厳しいところにも投げ切れているように感じます。
高橋 インコースにコントロールを間違えることが少なくなったので、やっぱりインコースにドンドン攻められます。インコースに投げ切ることでバッターにとってアウトコースも遠くなると思いますし、いいことしかありません。
──昨季は被本塁打23(173回2/3)でしたが、今季は被本塁打8(133回2/3)と減っています。ピッチングの質が上がった結果ですね。
高橋 そうですね。変化球の精度が良くなったことによって、バッターは変化球をマークしつつも・・・
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