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2021プロ野球記録集計号

【検証3】浅いイニング、浅いカウント……。「振れる」条件の打席を逃さず! 鈴木誠也の6試合連続本塁打は成るべくして成った!?

 

王貞治(巨人)、バース(阪神)のレジェンド2人に並ぶまであと1試合!2021年に達成された記録の中でも特に印象に残るものの一つが、鈴木誠也(広島)の6試合連続本塁打だ。この快記録が生まれたのは、どんな条件が重なったことによるものだろうか。

9月9日の中日戦(マツダ広島)の1回裏のこのホームランで6試合連続。この日は4回にも2ランを放ち、マルチ本塁打を2度含む6試合連続弾としたが、これは史上4人目


球場は東京Dとマツダ


 6試合連続本塁打という記録は、2021年の鈴木誠也で史上16人目。そう簡単に生まれるものではないだけに、もちろん本人の調子が最高な状態にあることが最も重要だが、外的要因もさまざまな好条件がそろっていて初めてできるもの、という可能性は高い。果たしてそこには、どんな要因がそろっていたのか。6試合連続本塁打の期間中8本の本塁打の分析と、21年の鈴木誠の全体的な本塁打の傾向から見てみたい。

 まず、球場から見ていくと、記録が達成されたときの球場は東京ドーム(主催はヤクルト)とマツダ広島。鈴木誠はギリギリのフェンス越えというホームランが多いわけではないが、やはり狭い東京ドームと、本拠地マツダ広島というのは、心理的には好条件となることは間違いないだろう。21年の全本塁打の球場別割合で見ても【グラフ1】、マツダ広島(これは本拠地なので当然と言えば当然だが)、東京ドームは、鈴木誠にとってホームランが多かった球場のトップ2だ。

【グラフ1】2021年球場別本塁打割合


 次に、最も重要なファクターとなる相手投手は、6試合連続の期間中に打った8本のうち・・・

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