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2021プロ野球記録集計号

【検証4】レジェンドたちに挑んだルーキーイヤー 怒とうの記録ラッシュ!牧秀悟が塗り替えた新人記録

 

チームは最下位に沈んだが、1人のルーキーが打線の中心で強烈な光を放った。シーズンを通してレギュラーに座り、安打を量産。ドラフト2位ルーキーの牧秀悟が1年目に刻んだ足跡を振り返る。

牧秀悟[DeNA/23歳]


【牧秀悟が達成した主な記録】
●史上初の新人サイクル安打
●史上初の5打席連続二塁打
●史上4人目のルーキー3割&20本塁打
●セ・リーグ新人最多二塁打(35二塁打)
●歴代最多タイの新人猛打賞(14度)
●歴代5位タイの新人安打(153安打)
●歴代3位の新人打率(.314)
●球団記録となる新人安打(153安打)

終盤に加速、牧のバット


 12月16日、プロ入り初の年俸交渉の席についた牧秀悟は目が点になった。テーブルの上に提示された2022年の年俸は7000万円(推定)。1年目の1300万円から5700万円増となる破格の数字に「『うぉっ!』って感じ」と喜びと同時に、驚きを隠せなかった。それもそのはず、新人野手では史上最高額での契約更改となった。前日の「NPB AWARDS」では新人王こそ広島栗林良吏に譲ったが、新人特別賞を受賞し、充実のルーキーイヤーを締めくくった。

 2月の沖縄キャンプ、プロ入り初の実戦となった紅白戦で豪快な左越えアーチを運んだ。オープン戦でもアピールを続け球団史上初の一塁での開幕スタメンをつかむと、開幕5試合で1本塁打を含む8安打、打率.381と華々しいデビューを飾る。一塁を守るはずだったネフタリ・ソトの来日が新型コロナ禍のために遅れていたことでの起用だったが、堂々と安打を重ねるルーキーは打線に欠かせない存在となっていった。

 牧の優れた点は・・・

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