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注目選手クローズアップ【高校生編】

森下瑠大(京都国際高/投手) 実績&経験値NO.1左腕「1年でも長く野球を続け、侍ジャパンに選ばれたい」

 

昨年は春夏連続で甲子園初出場。2年生エースは投打の柱として活躍し、夏は4強進出に貢献した。完成度の高い左腕は、どん欲な姿勢を崩さない。
取材・文=小中翔太 写真=太田裕史

昨秋の近畿大会は8強進出へ導いた。1月28日にはセンバツ選考委員会が控えるが、京都国際高は近畿地区の一般選考枠[7]で有力候補に挙がる


昨夏初陣4強の立役者


 高いポテンシャルを持ちながら、現状に満足することなく、自らで何が必要かを考え、その課題を克服する能力を持っている。2年春のセンバツは京都国際高として春夏を通じて初の甲子園だったが、必ずしも満足のいくパフォーマンスを発揮できなかった。柴田高(宮城)との1回戦は5回2失点で降板も、チームは延長10回の末に勝利(5対4)。6回からは右翼に回ったが、四番の打撃も4打数無安打、2三振と振るわなかった。結果だけでなく内容も、京都国際高・小牧憲継監督から見て「投打の状態があそこまで悪いのは初めて」と言うほど。続く東海大菅生高(東京)との2回戦は2点リードの9回裏につかまり、逆転サヨナラ負け(4対5)。悔しい敗戦から約4カ月後、夏の甲子園では、見た目ではっきり分かるほどの成長を遂げた。

 短期間で球威が増し、勝負どころではインコースを強気に突く。2年生エースは前橋育英高(群馬)との初戦(2回戦)を10奪三振で4安打完封勝利(1対0)。続く二松学舎大付高(東東京)との3回戦では延長10回を12奪三振、4失点完投に加え、逆方向へ本塁打を放つなど持ち味を発揮した。大会注目左腕の秋山正雲(ロッテ4位)に投げ勝つ、価値ある勝利であった。2年生左腕は全4試合に登板して3勝を挙げ・・・

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